従来のエクセラーフィルターと同様、加圧ろ過→通気脱水→ペーパー送行・脱水ケーキ排出までを全自動で行います。
この使いやすさはそのままに、本機ではさらに様々な機能を付け加える事が可能となりました。
1.自動運転スタート
自動運転ボタンをONすると油圧ポンプが始動し、装置上部に取り付けられた油圧シリンダーによって上蓋が下降します。
上蓋が下がりきるとさらに締め付けが行われ、上蓋に固定されている特殊成形パッキングにより強力にシールされてろ過室が形成されます。
完全にシールされた事が確認された後、次のろ過工程へ移ります。
2.ろ過工程
送液自動弁が開き、同時にろ過ポンプが始動します。
ろ過ポンプから送られて来た原液はろ過室内に入り、フィルターペーパーによってろ過されます。
ろ過を続けて行くとペーパー上に捕捉された固形分が積層し、流量の低下とともにろ過室内の圧力が上昇して来ます。
そしてろ過タイマーのタイムアップ又は圧力上限検知のいずれかによりろ過工程は終了します。
3.脱液工程
ろ過ポンプが停止し、送液自動弁が閉じるとともに脱液自動弁が開きます。
圧縮エアーがろ過室内に入り、この圧力で残液を押し出します。
脱液タイマーのタイムアップ及び圧力の下限検知によってろ過室内の残液がなくなった事を確認し、脱液自動弁が閉じ脱液工程完了となります。
その後油圧シリンダーによって上蓋が上昇し、ろ過室が開きます。
4.ケーキ排出・フィルターペーパーの洗浄
ろ過室が開ききるとペーパー送りモーターが作動し、使用した分のペーパーが送り出され、ペーパー上の脱液ケーキは、ペーパーの反転とスクレーパーにより剥離され、ケーキ箱に回収されます。
使用されたペーパーは巻き取られる際、再利用するためにオプションとして高圧洗浄することも出来ます。
また、、一度脱液されたケーキに隔膜を利用した二次脱水工程を加える事により、極限まで含水率を下げる事が可能となります。
5.フィルターペーパーの巻戻し
脱液ケーキ排出後、一旦巻き取られたペーパーは必要に応じて巻き戻され再利用されます。
巻き戻しの量はカウンターの設定により任意に変える事が出来ます。
ペーパー洗浄装置付の場合は、高圧洗浄をかけながら巻き戻しを行います。
ペーパー再利用可能回数は、ペーパーの種類や液の特性、洗浄効率などによって異なりますので、事前に確認が必要となります。
ペーパー巻き戻しが完了すると、装置は再び最初の工程に戻り、一連の動作を自動的に繰り返します。
型式 | ろ過面積(m2) | 出入口口径 | A(㎜) | B(㎜) | H(㎜) |
---|---|---|---|---|---|
EFZ-20S | 0.2 | 40A | 1700 | 1450 | 2000 |
EFZ-40S | 0.4 | 40A | 1900 | 1600 | 2400 |
EFZ-60S | 0.6 | 50A | 2100 | 1900 | 2400 |
EFZ-90S | 0.9 | 50A | 2400 | 2500 | 2400 |
EFZ-120S | 1.2 | 65A | 2600 | 2700 | 2400 |
1) ろ過能力は液仕様により異なりますので提示していません。
2) 圧縮空気は0.45MPa以上、0.2Nm3/min(ANR)が必要です。
3) 接液部材質はSUS304(SUS316)を標準としておりますが、SS400、ゴムライニング、フッ素ライニングも制作できます。
4) 最高使用圧力は0.4MPaです。
5)オプションとして、防爆タイプ、サニタリータイプを用意しております。