製品紹介EF型エクセラーフィルター

ペーパー送行式全自動加圧脱水ろ過機

加圧ろ過→通気脱水→ケーキの排出の各操作を全自動で行うろ過機です。

装置の特長

装置の特長
  • ロール状のフィルターペーパーを使用しているため、目詰まり時の洗浄や脱水ケーキ取り出しの手間がありません。
  • ろ過面が水平なため、ろ過精度が安定し、又、ケーキ厚みも均一になるため効率良く脱水出来ます。
  • 使用済みのフィルターペーパーは自動的に一定量巻き取られ、ろ過面は毎回更新されるため、常に最高能力を発揮します。
  • ろ過精度は2ミクロンから各種用意されています。
  • 機器、制御盤などが組み込み済みなので据付はきわめて容易です。

動作

  1. 1.自動運転スタート
  2. 2.ろ過工程
  3. 3.脱液工程
  4. 4.ケーキ排出
自動運転スタート

1.自動運転スタート
自動運転ボタンをONするとエアーシリンダーにより下蓋が上昇し、過室を形成します。この時、上蓋に取り付けられている特殊成形パッキングによって上下の蓋はしっかりとシールされます。
完全にシールされた事が確認された後、次のろ過工程へ移ります。

ろ過工程

2.ろ過工程
送液自動弁が開き、同時にろ過ポンプが始動します。
ろ過ポンプから送られて来た原液はろ過室内に入り、フィルターペーパーによってろ過されます。ろ過を続けて行くとペーパー上に捕捉された固形分が積層し、流量の低下とともにろ過室内の圧力が上昇して来ます。
そしてろ過タイマーのタイムアップ又は圧力上限検知のいづれかによりろ過工程は終了します。

脱液工程

3.脱液工程
ろ過ポンプが停止し、送液自動弁が閉じるとともに脱液自動弁が開きます。
圧縮エアーがろ過室内に入り、この圧力で残液を押し出します。
脱液タイマーのタイムアップ及び圧力の下限検知によってろ過室内の残液がなくなった事を確認し、脱液自動弁が閉じ脱液工程完了となります。
その後エアーシリンダーによって下蓋が下降し、ろ過室が開きます。

ケーキ排出

4.ケーキ排出
ろ過室の開放が確認されるとペーパー送りモーターが作動し、使用された分のペーパーが送り出され、巻き取られます。ペーパー上の脱液ケーキは、ペーパーの反転とスクレーパーにより剥離され、ケーキ箱に回収されます。
ペーパー送り・ケーキ排出が完了すると、装置は再び最初の工程へ戻り、一連の動作を自動的に繰り返します。

用途

  • 化学工業…各種プロセス液の清澄ろ過及びケーキの回収
  • 機械工業…各種クーラント液
  • 塗装工業…塗装前処理プロセスの化成被膜処理液スラッジ除去、塗装ブース液
  • 排水処理…全量ろ過、濃縮液のろ過
  • 食品・薬品工業…各種エキス液、植物油抽出液、活性炭含有液

主要目

主要目
型式
(□部は材質記号)
ろ過面積(m2) 出入口口径 A(㎜) B(㎜) H(㎜)
EFC-10 □ 0.1 25A 1100 1100 1700
EFC-20 □ 0.2 40A 1260 1140 1850
EFC-40 □ 0.4 40A 1380 1340 2150
2EFC-40 □ 0.8 50A 1380 2250 2150

1) ろ過能力は液仕様により異なりますので提示していません。
2) 圧縮空気は0.45MPa以上、0.2~0.4Nm3/min(ANR)が必要です。
3) 最高使用圧力は0.2MPaです。

材質記号 (□部) L F S
ろ過室 SS400+
硬質ゴムライニング
SS400 SUS304
その他(配管等) SUS304 SS400 SUS304

ろ過システム実例

  1. 塗装前処理プロセスの
    化成被膜処理のスラッジ除去
  2. 半導体
    基板研磨排水処理
  3. 植物油抽出
    プロセスの活性炭除去
塗装前処理プロセスの化成被膜処理のスラッジ除去
半導体基板研磨排水処理
植物油抽出プロセスの活性炭除去